製品情報
閉鎖系培養・灌流培養
閉鎖系培養
完全密閉型の容器内で容器を開閉することなく、容器と一連となったチューブなどを通じて培養液の交換ができる様なモジュールでの培養です。培養時または培養液交換時のコンタミリスクを軽減できる点や、培養環境レベルの負荷軽減ができる可能性がある点で注目されています。
灌流培養
ポンプを用いて容器内にフレッシュな培養液を流し続けて細胞培養等を行う培養法です。これにより生体系に近い条件で培養が可能になる点や、作業者の培養液の交換作業を削減することができるため人的労力やコスト削減に繋がったり、作業者における手技の差異が生じない点など利点が多いのが特長です。
開発コンセプト
閉鎖系灌流培養を実現する技術
CONTAINER WITH PORT
アタッチメント /
ポート付コンテナ
開放系容器でも灌流培養を可能にするアタッチメント
ディッシュやウェルプレートを塞ぎ、閉鎖系灌流培養ができるアタッチメント。
各社プレートに適合できる寸法設計がなされています。通気可能な薄肉部を備えながら、
灌流を安定させるための構造が特許登録されています。
【特許番号】第7219978号
カルチャーインサートの内側と外側で培養液を灌流できるようにポートが付いた専用コンテナです。
【特許番号】第6910031号
ポンプシステム
マイクロチューブポンプシステム
アイカムス・ラボ社製の駆動ユニットと超小型チューブポンプカセットを組合わせて
0.1~2000μlの流量を調整することができます。
装置自体が小型なのでインキュベーターにそのまま入れて灌流培養することができます。
マイクロチューブポンプシステム
使用例(6ウェルプレート)
セット内容紹介MOVIE
マイクロチューブポンプシステム実機紹介MOVIE
トライアルポンプキット
「細胞に対して最適な流量がどの程度なのか」といったような、
灌流培養プロトコルが少なく、気軽に試せる装置が少ないのが現状でした。
そこで、気軽に灌流条件の検討ができるようにトライアルキットも準備しています。
電源、ポンプいらずの超簡易閉鎖系培養ユニット。1ウェルの培地交換スピードを切替可能(8時間、24時間など)。回収液のサンプリングも簡単です。
【特許番号】第7162226号 灌流システム(共同出願:㈱ビジョンケア様)
iP-TEC®の閉鎖系容器開発技術
iP-TEC®では、細胞培養における容器ニーズの蓄積と得意とする容器設計力やアイデア力を活かして、様々な閉鎖系培養容器の開発を進めています。また、“閉鎖系”をキーワードにした周辺システムの開発も同時進行で進めています。以下にiP-TEC®の開発技術の紹介をいたします。
容器開発
シリコーンゴムなどを用いて、高いガス交換性を持つ流路接続ポート一体型の立体的なバッグを自在な形状で作成できる構造技術です。
閉鎖系培養容器において、安定した灌流を妨げる気泡が残存しないための独自構造です。
浮遊細胞の閉鎖系灌流培養を可能にする容器形態で、さらにガス交換も可能な独自構造です。
容積可変型の閉鎖系培養容器。これまでにない独自の発想で、一つの容器で細胞の樹立から拡大培養まで可能にします。
周辺システムの開発
全血から単核球抽出、遺伝子導入、培養まで全て閉鎖系を保って行える技術です。
細胞培養バッグ、培地バッグ等と、チューブをつなぐためのコネクタ(バッグに溶着可能)です。
チューブをポート部に挿入した後、さらにカバーパーツでカチッと覆う独自構造。ポートの顎部とカバーパーツの内壁に強く挟まれたチューブは、強固に接続され、耐引っ張り、耐圧性能が格段に増します。
閉鎖系細胞培養回路、メディカル用途の無菌チューブ接合用。接続するチューブの素材を問わず無菌接合(無菌接続)出来ます。細径のチューブでもOKです。
閉鎖系細胞培養回路、メディカル用途の無菌チューブ接合用。ハンディ型の専用ウェルダーを用いたヒートシール方式(コネクタの封止シートに熱を加えて引き抜きながらコネクタ同士を溶接します。)
⇒引き抜きに力が必要ありません。熱を加え、隙間ができないので無菌的にチューブ接合ができます。
細胞培養や医療の現場で、高度な無菌性担保、感染症対策が必要な際に活躍します。シリンジの後端開口部をジャバラ式カバーで閉鎖した状態で滅菌済。そのまま閉鎖を保ってプランジャーを上下動することが可能です。
真空で採血後、閉鎖のまま針刺しもせずに、中身を他容器に移すことがます。
国産素材&小ロット、メディカル対応。様々な仕様で製作可能です、ご相談ください。
既製のオスルアーコネクタが適合するので、このスパウト1つで、様々な直径のチューブを接続可能です。